良くも悪くもその人の人生を決めるのは体質です。
今現在が病気だろうが健康だろうが体質によって人は生活を自分にとって、より快適なものに工夫しているでしょう。 食べ物も買い物も、いつもの考え方ですら、生活の全ては体質が知らず知らずのうちに関わり判断基準に影響を与えています。
もちろんそれが快適だというのであればそれで良いでしょう。 しかし、このページにたどり着いた方はおそらく今の自分の体質が嫌いなのではないでしょうか? そして、できることなら体質を改善したいとお考えではないのでしょうか?
体質はたとえそれがどんなものでも、きっかけと努力で変えられるものです。
虚弱体質
虚弱体質だと自認する人は実は一定数います。 風邪にかかりやすかったり、日常的に力が出なかったり、すぐに疲れたり、痩せていて食事が食べられないなどと自覚的な症状を持つわけですが、それが本当に虚弱な体質か?という疑問はあります。
実は虚弱体質であるということに明確は定義はなく、身体が弱いという状態を大雑把に表す言葉です。 虚弱という言葉も医学用語ではなく、単に健康、強靭といったものの対比としてイメージだけが先行しているのが実情です。 虚弱体質と似たような症状を出す病は他にも有り、西洋医学的な定義は無いため、その鑑別は恐らくは東洋医でないとつかないでしょう。
虚弱体質とは?
但し、文部科学省のHPには以下のうような定義があります。
「身体虚弱とは、病気にかかりやすいため継続して生活規制を必要とする状態をいいます。」
継続した生活規制しなければならない病気は虚弱だけではないはずです。 もちろん、今持つ体調、病だけでなくその他の病にかかりやすい状態の病気も沢山あります。 (AIDSなど免疫機能を阻害する病が代表) それらの状態を全て虚弱であるというのは少々無理があります。
病中病後や疲労による一時的な虚弱というのはあり得るでしょう。 しかし、それが体質化するかというとそれは可能性が低く、どれだけ回復したか?の程度の問題となります。
実際、本当に虚弱な状態というのは人の手、科学の力などの徹底した支援がないと生命そのものを失い、生きていけないような状態です。 一般的に生活をしている人でこんな状態の人はいませんから、自分は虚弱体質だと思っているほぼすべての人は本当の虚弱体質ではありません。
少々、ややこしいことを言っていますが、東洋医であればこれは治療を通じて知ることとなります。 一見、虚弱に見える人に栄養、休養を与えても全く回復しない場合があり、治療の方針を変えて治るということがおこりますから。
思い込みは治療の邪魔
「病中病後に○○酒」 「栄養補給にリ○ビ✗ンD」 などCMでバンバン流れていますから仕方がないですが、病気に罹りやすく、体調が慢性的にすぐれないと、虚弱体質であるとの思い込みが起こります。 そして、虚弱のようであれば休養、栄養を与えて回復を待つという考えに捕らわれていると虚弱な体調は治らないどころか、恐らく病はじわじわと悪化します。
治療において一つのことを思い込むというのは非常に危険なことです。 治る可能性を低下させ、病の変化についていけなくなります。
あなたの虚弱体質も単なるご自身の思い込みかもしれませんよ? 治そうとするなら一度、東洋医学を一つの選択肢にしてみてはいかがでしょうか?